このコンテンツは、"歴史遺産"を戯れに復活させてみただけのものです。
今となっては、何ら実用性はありません。リンクなどもほとんど機能していないでしょう。
もし、WinShellなどとても古い環境をどうしても使わなければならないなどの事情があれば、
多少は参考になるかもしれません。
2018.01.30

2.TeXが動くように設定する

2-1.インストールが完了したら

 1章で CD-ROM から TeX と関連ソフトウェアをインストールしました。しかし、ただインストールしただけでは快適に(というか普通にも)TeX を使いこなすことはできません。それは他のすべてのソフトウェアにとっても同じことです。そこでこの章ではインストールしたソフトウェアをそれぞれお使いの PC の種類や好みに合わせて設定する方法を解説していきます。

2-2.WinShellの設定

2005.11.6 このページではWinShell 2.5に基づいた設定例を紹介していますが、現在最新のバージョンは3.0.0.3です。特にこだわりのない限り、新しいものを使ったほうがよいでしょう。公式ページなどで確認してください。設定する内容は、このページの内容とさして変わりません。WinShell 3.0 では、日本語化パッチがすでに取り込まれており、[Language]から日本語を選択することができます。また、インストールや基本的な使いかたについて記されたマニュアルを和訳したものがあります。
2005.1.2 WinShell 2.5 に合わせた記述に改めました。これまでの 2.0 での設定については別ページを参照してください。

 まず WinShell の設定を行います。正しくインストールされていれば、デスクトップ上にアイコン winshell1 が表示されていますのでそれをクリックして WinShell を起動してください。インターフェースの言語を選択したら WinShell が画面いっぱいに広がります。画面の左と下に表示されるウィンドウはあまり使用しないので×を押して消しましょう。つぎに、各種設定をおこないます。メニューの[Options]-[General]を選択すると、設定ダイアログが開きます。最初のタブでは WinShell の起動に関する設定をおこないます。これら3つのチェックは、いずれもお好みでチェックするしないを選んでください。

image of winshell
WinShell の画面(ちょっと小さいけど)
general setting
[Options]-[General]

 つぎは TeX 関連プログラムの設定です。これは、TeX にもいろいろ種類があって、日本語に対応したTeX を使うように設定しないとうまくいかないからです。こんどは[Program Calls] を選択しましょう。いくつかのリストが表示されたと思いますが、改めて設定する必要があるのは[LaTeX] と [BibTeX]、[DVIPS] の3つだけです。その他はたいてい初期設定のままで上手くいくと思います。この3つを下の画像のように1字づつ付け加えてください。

set platex
[LaTeX] タブの設定
latex → platex
set jbibtex
[BibTeX] タブの設定
bibtex → jbibtex
set dvipsk
[DVIPS] タブの設定
dvips → dvipsk, -D600 → -Ppdf
 また、[DVIWin] タブの中には C:\dviout\dviout.exe という値が入っていると思いますが、環境変数の設定がうまくいっていないと入らないかもしれません。その場合、いったん WinShell を終了し、1-4-4.環境変数の設定を参考に設定をおこなってから、もういちど WinShell を起動して確認してください。

 つぎに、dvi ファイルを PDF に変換する dvipdfmx をツールバーに追加しておきましょう。[User defined]タブを選択し、[Tool 1]の部分に以下のように書き込みます。

setting dvipdfmx
dvipdfmx の設定

それから、[Options]-[View]-[Customize]を開き、ツールバーにショートカットを置きます。は、[Category]-[User-Programs]にある dvipdfmx という文字をツールバーのお好みの位置にドラッグアンドドロップすると、ボタンの種類を選択するダイアログが出るので文字のみ、金づちのようなアイコンのみ、どちらも、の中から好きなものを選んでください。

set shortcut
ショートカットの追加

つぎに、日本語の表示と入力ができるようにフォントを変更します。上のメニューから[Options]-[Font] を選択するとフォントを変更できるので、お好みのフォントを選択してください。ふつうは MS ゴシックか MS P ゴシックでいいんじゃないかと思います。この際、「書体の種類」を必ず日本語に指定してください。

change font
フォントの変更

 これで WinShell の設定は完了しました。つぎに、TeX が出力する dvi ファイルを見るためのソフトである dviout の設定を行います。

2-3.dvioutの設定

 はじめに、「マイコンピュータ」からC:\dviout というフォルダを開き、その中の dviout.exe dviout icon というプログラムをダブルクリックして起動してください。はじめて起動した時には「パラメータの設定をしますか?」と英語で聞いてきますので「OK」を押してください。するとまずプリンタの解像度(簡単にいえばどのくらいキレイに印刷できるか、という数値)や印刷用紙のサイズ・方向を聞いてきます。用紙は A4、Portrait(横置き)が標準なのでそのように(なってると思うけど)設定します。解像度についてはお手持ちのプリンタによってまちまちなので、こうだ! とは言えませんが、だいたいは初期値の 300dpi のままでいいんじゃないかと思います。下図では私の持っているBrother HL-5040 の解像度が 600dpi なのでそのように設定しています。心理学科端末室のプリンタも 600dpi となっています。下の[Different...]については、チェックする必要はないでしょう。つぎに、フォントのディレクトリについて聞いてきますが、たいがい初期値のままで上手くいくと思うので、深く考えずに「>Next」を押してください。下図のように入っていれば大丈夫でしょう。

 もし、下の文字列が入っていない場合は、左上の [Guess] ボタンを押します。通常は押す必要はありません。ボタンを押すと、「フォントを探しますか?」と聞いてくるのですが、必ず、絶対、なにがなんでも [NO] を選んでください。すると、初期値が入りますので、次に進みます。文字列が入らない原因は、環境変数の設定がうまくいっていないことがほとんどです。1-4-4.環境変数の設定を参考に設定をおこなってください。

 2004.2.28 新しい[第三版]美文書からインストールされる dviout 3.16では、[Guess]ボタンを押すと、日本語のメッセージが表示されるようになっています。「標準的な環境が検知されました」というところで Yes と答えると、下の図で示すような、デフォルト値が入るようです。
set resolution
解像度・用紙の設定
set fontpath
フォントのディレクトリ設定

 つぎの画面ではいずれも重要な「フォントの自動生成」と「Ghostscript」についての設定を行いますが、この2つがなにか、というのはあまり気にせず、自動設定を活用します。まず上段の[gen:]を押します。すると「Automatic search?」と聞かれますので「Yes」と答えます。1章で環境変数の設定をちゃんとしていれば、しばらくすると横の空白に図14と同じような文字列が入ると思います。もしここに何も入らなかったら TeX が正しくインストールされていない可能性が濃厚です。1-3.いざインストール! からやり直したほうがいいでしょう。同様にして下段の[gsx:] を押すと Ghostscript の自動設定も行われます。ここで表示される gs5.50 というフォルダ名については CD-ROM のバージョンによって 6.x とか7.0x とかになっている可能性もあります。

set gs
mktexpk と Ghostscript のディレクトリの設定

[Finish] を押すと dviout の設定が完了し、スタートメニューに dviout が追加され、そのフォルダが開きます。これは閉じてかまいません。

 それではここで、試しにいくつかサンプルを開いてみましょう。上のメニューから [File]-[Open] を選択し、C:\dviout フォルダの中にある test_b5.dvi などのいくつかのファイルを開くと、はじめ画面下で「フォントを作ってます」とチャカチャカ英語で表示され、しばらく待つとサンプルが表示されるはずです。気の済むまでサンプルを開いて、終了するときは右上の×でも [File]-[Quit] でもかまいません。

view sample
サンプルファイルのありか

 これでとりあえず TeX で文章を作るための設定は終了しました。3章からはいよいよ TeX を使ってみることにしましょう。

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